公開: 2023年9月18日
更新: 2023年9月18日
地中海世界全体を支配していた古代ローマ帝国は、紀元3世紀頃から4世紀頃にかけて、イタリア半島を中心とした西ローマ帝国と、現在のトルコのイスタンブールを中心とした東ローマ帝国に分かれました。その原因には、世界的な民族の大移動があったとされています。東から押し寄せてくるフン族などの遊牧民の大移動によって、中近東から東ヨーロッパに居た各民族を西に追いやり、最終的には、ゲルマン民族を西ローマ帝国に隣接する地域に追いやりました。
このような世界情勢の変化から、古代ローマ帝国は、ローマを中心とした西ローマ帝国と、コンスタンチノープル(現在のイスタンブール)を中心とした東ローマ帝国に分かれました。西ローマ帝国では、現在のカトリック教会のキリスト教が主流となり、東ローマ帝国では、現在のギリシャ正教が主流になりました。
西ローマ帝国は、5世紀まで続きましたが、ゲルマン人傭兵の反乱によって崩壊しました。東ローマ帝国は、15世紀まで続き、オスマン・トルコによって滅ぼされるまで続きました。